高校入試結果

目安点に満たない割合 大島地区全科で県内トップ
県全体平均点、数学と理科前年度上回る

 県教育委員会は17日、3月6・7日に行った2018年度公立高等学校入学者選抜学力検査(高校入試)の結果を発表した。5教科(1教科90点・計450点)の平均点は前年度を0・2点上回る238・6点となった。基礎的問題の合計点数を示す「目安点」に満たなかった受験生の割合は、大島地区で11・0%(前年度比3・8%増)。県全体の4・5%を大きく上回り、全5教科で県内トップとなる数値を示した。

 今春は県全体で、全日制・定時制合わせて1万630人が受験し、倍率は0・87倍。受験者の得点分布では225~249点と250~274点が10・0%でトップとなった。

 各教科の平均点は、国語49・1点(前年度比1・4点減)、社会49・6点(同1・7点減)、数学45・2点(同4・5点増)、理科50・6点(同7・0点増)、英語44・0点(同8・4点減)で、数学と理科が前年度を上回った。

 県全体では5教科の合計で400点以上は85人(前年度比42人増)、100点未満は593人(同39人増)。基本的な読み・書き・算では、「植樹」の書き取りを78・3%が正しく書けず、「快諾」の読みを32・4%が誤った解答をした。

 大島地区は、目安点に満たなかった受験者の割合が全ての科目でトップの数字を示し、数学と英語では県全体(数11・9%、英10・7%)の割合に対し2倍(数22・2%、英20・1%)に迫る数値を示した。

 県教委は入試結果に対して「基礎的・基本的な内容は十分に定着しているとは言えない。一方で、やや学力の格差も広がっている。今後は、主体的・対話的で深い学びの実現を目指す授業改善を行う必要がある」と総括した。