あまみ成年後見センターの法人後見団体などの報告が行われた2018年度総会
NPO法人あまみ成年後見センター(勝村克彦理事長)は19日、奄美市名瀬浜里町の奄美病院研修センターで2018年度総会を開いた。17年度事業報告や18年度事業計画など5議案を承認。法人後見について鹿児島家庭裁判所に事前申請し、審査され承認を受けたことから同センターが法人後見団体となることなどの説明が行われた。また6月には成年後見制度の普及を図るため、市町村と共同で北大島成年後見制度利用促進広域連携協議会を開催することが報告された。
17年度の事業報告では、奄美市と市民後見推進事業の委託契約を交わし「市民後見人養成講座」や、住民からの相談を受け成年後見制度の利用支援などを実施。18年度は市民後見人養成講座の修了生を対象としたフォローアップ研修(年2回)や、北大島成年後見制度利用促進広域連携協議会の設置などを行う。
同センターの法人後見に関し会員や市民成年後見人養成講座の修了生などに、勝村理事長が経緯や概要を説明。法人後見団体となるために今年3月13日、鹿児島家庭裁判所に法人後見の事前申請を実施。「同センターが2カ月ほどの審査を経て5月10日、家裁から法人後見の事前申請を承認され法人後見団体となり、今後、成年後見人などに選任される可能性が出てきた」と報告した。
同センターは運営委員会設置要綱を定めており、家庭裁判所から後見人の依頼がある場合は運営委員会の法人後見受任調整会議を開いて対応を協議。実際に市民後見人活動が開始された時は、法人後見支援委員会で3カ月に1回市民後見人が報告を行い、後見活動に関する助言などを受けるという。
また奄美における成年後見制度の更なる普及を図る目的で、「北大島成年後見制度利用促進広域連携協議会」を設置する。勝村理事長は「奄美大島5市町村と喜界町の担当者、県、弁護士会、社会福祉士会、福祉・介護関係団体などを委員として、第1回目の会議は6月29日に開催予定」と説明した。
第1回のフォローアップ研修は、6月30日に同研修センターで実施。講師を勝村理事長などが担当し、法人後見の実際を解説する。