生徒と知事が座談会

大島高校生徒との座談会に臨む三反園訓知事

夢、希望、勇気、創造を
大島高校で

 「かごしまの未来(あす)を語る」座談会が28日、奄美市名瀬の大島高校(竹井俊久校長、生徒数758人)体育館で開かれた。三反園訓県知事が出席し、生徒と語り合った。生徒代表が取り組み事項を発表したほか、生徒が将来なりたい職業などについて話した。これに対して三反園知事は「私は人と人との出会いを非常に大事にしている。生徒の皆さんと出会えてとてもうれしい。夢を持ち、希望を持ち続け、勇気を持ち、創造を働かせて人生を歩んでほしい」と呼び掛けた。

 同座談会は「知事と高校の生徒が将来の夢や進路等について意見交換することで、キャリア教育の推進を図ると共に、ふるさと鹿児島を愛し、世界に通用する人材育成」が目的。2016年度から実施し、大島高校で3回目となり、離島で初開催。

 歓迎セレモニーで上村亜伎通さん、福山桃子さんが島唄を披露。知事あいさつの後、生徒の取り組み発表があった。最初に全国高校ビブリオバトル2017決勝大会優秀賞に輝いた積風我さん(2年)が住野よる著作本を題材にしたタイトル『か「」く「」し「」ご「」と「』を発表。

 その後、17年度総合的な学習の時間の成果発表があり、▽タイトル=英語スピーチ「日中に眠くならないための方法」、発表者=石田大和さん(3年)、岡江兼成さん(2年)▽タイトル=「ドクターヘリと救命医療」、発表者=富田巴菜さん(2年)、栄愛花さん(同)、原奈乃子さん(同)▽タイトル=「地域通貨について」、発表者=泉みなみさん(3年)―がそれぞれ工夫を凝らし発表した。

 男女生徒14人が応援団演舞を披露。意見交換の中で三反園知事は生徒の将来目指す職業や夢などについて質問。生徒は「将来の夢は社長」「看護師」「保育士」「小学校の先生」と答え、逆に生徒からは「なぜ知事になろうと思ったんですか」などの質問が出た。

 総評の中で知事は①自分が何が好きか、楽しいか自問自答を。そして自分の夢を持ち、目標が生まれると、努力することができる②人生ではいろんな苦労がある。いろんな壁を乗り越えるために希望を持ち続けてほしい③決断を迫られる時期が来る。そのとき勇気を持ち、どんどん一歩進んで④創造の心を次々と働かせて進んでほしい―と助言した

 終了後、知事発言に関する生徒の感想は「ポジティブな精神が大事だと思った。前を向いて行かないと道は開けないと感じた」「『運は自分で努力して運んでくるもの』という言葉が印象に残った」「発想の転換が大事だと思った」―などの発言が出た。
 中山莉李生徒会長がお礼の言葉を述べ、最後に知事が「フレーフレー大高」と生徒にエールを送った。