東京沖洲会総会・敬老会

東京沖洲会総会・敬老会

3歳の娘・実衣菜ちゃんと笑顔の吉田実代さん。仕事でも家庭でも王者として頑張っている

新会長に今榮前勝さん

【東京】東京沖洲会(中野勲会長)は先月27日、品川区総合区民会館「きゅりあん」で「第105回総会・敬老会」を開いた。来賓を含め250人以上が出席、盛大に開催された。中野勲会長の任期終了が報告されたほか、国立国語研究所による「子供たちが大きくなった時も島の言葉が聞こえる社会を残すために」と題した特別企画や懇親会、芸能祭も行われ、出席者は充実したひとときを堪能していた。

「長い歴史のある東京沖洲を引き継いでいく重責で、身の引き締まる思いだ。島と会を盛り立てていきたい」と新会長としてあいさつした今榮前勝さん。緊張した面持ちながら、中野会長からのバトンタッチを宣言した。

議事のほか敬老者へのお祝い金贈呈など進行。来賓祝辞に続いて、「おきのえらぶ島観光親善大使」で、ボクシング初代日本バンタム級チャンピオンの吉田実代さんも登壇、「シングルマザーとして、観光大使としても頑張っていきます」と話し、大きな拍手を浴びていた。

特別企画は国立国語研究所の横山晶子さんらがプロジェクターを用いて「島の言葉(しまむに)が、消滅危機言語である」現状を報告。次世代に継承していくことの課題などを訴えていた。

田中京子さんらの踊り「かぎやで風」で始まった芸能祭では、沖永良部2世の歌手・竿田美也子さんが久米健太さんと登場し「いつでも夢を」などを熱唱した。ほかに、各校友会による自慢の踊りや詩吟、お笑い芸人ぼっけもんの漫才、女性部のフラもステージに花を添えた。その後、「えらぶ百合の花・サイサイ節」の総踊りでお開きとなった。

踊りを披露する出演者。沖永良部は琉球に文化でも近いことを現している

熱唱する久米さんは、この日竿田さんから突然の指名。千葉県出身で介護の仕事の傍ら歌手活動をしている