公民連携で町活性化模索

公民連携で町活性化模索

14項目の包括協定を締結した龍郷町の竹田町長(中央)、町田酒造の中村社長(右)、ビッグツーの藤社長

龍郷町と町内2社、14項目の包括協定締結

龍郷町と㈱ビッグツー(藤喜一代表取締役社長)、町田酒造㈱(中村安久代表取締役社長)の町内2社は、連携と協力に関する14項目の包括協定を締結することになり、4日、役場町長室で締結式を行った。竹田泰典町長と藤社長、中村社長が出席して締結書を交わした。町側は「公民連携で町活性化につなげたい」と述べ、町活性化を模索する意向を示した。

包括協定は、相互の連携を強化し、町民サービスの向上と地域の一層の活性化に資することが目的。連携事項を推進するため随時、情報交換し、協議を行う予定としている。

連携・協力事項は①町の地方創生②町民の暮らしの安心・安全③町の防災対策、防犯対策、交通事故防止対策④町の環境保全⑤町民の健康増進⑥町の子育て支援⑦町の青少年健全育成や職業意識の醸成⑧町の女性や高齢者、障がい者の活躍・支援⑨町の教育振興⑩町のスポーツ振興⑪町の産業振興⑫町の観光振興⑬町の交流促進・移住定住促進⑭その他町民サービス向上・地域社会の活性化―に関すること。

締結式後、竹田町長は「2社に協力していただけることになりありがたい。町活性化につなげるよう相互連携していきたい。包括的協定は珍しいケースであり、群島内では初めてではないか。『龍郷町に住みたい』という人々が増えてほしい」と述べた。

町田酒造の中村社長は「今回の包括的業務協力協定は、公民連携につながる協定。成果とスピード感にこだわりやっていきたい」「連携・協力事項はあえて抽象的になっている。(裏返せば)いろんなことができると考えている」「町内の他企業とも連携できたら良いと思う。連携企業が増えてくるともっと良くなる」などと話した。

民間企業関係者らを対象に立ち上げを検討してきた「たつごうみらい会議」(仮称)に関して、竹田町長ら町側は「新しい試みであり、町活性化への提案をしていただき、連携して挑戦していきたい。だいたいの人選も終えており、あとは日程調整するだけ」とし、近く発足の運びになる見通しを示した。今回の協定もその一環としている。