奄美市パッション品評会

奄美市パッション品評会

奄美市パッションフルーツ品評会の受賞者(金賞は盛さん=中央=)

 

金賞に盛さん(笠利)
出品22点、美味しさ例年並み

 奄美市は6日、同市名瀬の県農業開発総合センター大島支場で、2018年度施設パッションフルーツ品評会を開いた。ルビースター部門で22点の出品があり、金賞に同市笠利町手花部の盛昭男さん(60)が輝いた。

 前日の5日に県、同市、JAの各果樹担当職員がL規格(80~100㌘)を対象に品質審査を実施。出品された果実の糖度・クエン酸を測定したほか、玉ぞろいや果皮の着色の外観を総合的に確認した。出品果実の糖度は平均16・9度、クエン酸は同1・58%だった。

 講評で審査委員長の同センター・久米隆志支場長は、平均糖度は昨年度(18度)を下回ったものの、「甘みと酸味のバランスが取れ、高品質な産物が上位を占めた」と総括。その上で「全体的には例年並みの出来と見られ、引き続き生産者の技術向上を願う」と述べた。

 同市農林振興課によると、パッションフルーツの農家戸数は56戸、施設栽培面積は5・6ヘクタール。県が認定する「かごしまの農林水産物認証制度(K―GAP)」認証は18年度17人が取得したという。

 4年前の品評会で銅賞を受賞して以来、最優秀賞の受賞に盛さんは「これまで土づくりに努めてきた。今年は味を重視して取り組んだので、成果が出てうれしく思う」と笑顔を見せた。

 金賞以外の受賞者は次の通り。(敬称略)
▽銀賞=岩田聡(同市笠利町)▽銅賞=奈良清光(同)