愛知県で開かれた「2018 OCEAN RACING全日本選手権大会」で優勝を飾った白畑選手、9月にタヒチで開かれるワールドカップでも表彰台を目指す
愛知県でこのほどあった「2018 OCEAN RACING全日本選手権大会」(公益社団法人日本カヌー連盟主催)で、奄美大島から出場した白畑瞬選手(33)が優勝を飾った。大会競技(サーフスキー)は国内初開催で、今年度海外で開かれる主要大会等への派遣選手の選考も兼ねた。7月正式に派遣決定されるが、6位以上の内定条件をクリア。9月に南太平洋のタヒチ島である世界大会を目指し、白畑選手は「日本代表として、島から出ることを誇りに、表彰台を目指したい」と意欲を語った。
大会は10日、愛知県蒲郡市のWestCove西浦アリーナを会場に開催。コースは台風を考慮し21㌔から15㌔に変更され、20人を超えるトップパドラー同士の周回レースで争われた。
1周3㌔のコース、白畑選手は、徐々に順位を上げると最終5週目で首位に立ち、そのままゴールした。「序盤は6位くらいだったが徐々に体が慣れてきて一人、二人と抜いていき、最後の最後で逆転できた。7年ぶりの公式戦優勝もうれしい」。
大会には、白畑選手のほか、奄美から清水健太選手も出場し4位でフィニッシュ。同様に世界大会派遣選手の内定をもらった。
サーフスキー競技(OCEAN RACING)は国内への普及が進んでいない状況だったが、昨年白畑選手は、カヌー連盟の公認を受けアジア大会に出場し、銀メダルを獲得。今回の国内初開催、派遣選手選考にもつながったという。
今回大会の結果を受けて、2選手は9月1日、タヒチで開かれるワールドカップ出場を見込む。白畑選手は「簡単ではないが、行くからには表彰台に立つという気持ちで臨みたい」、「将来的には、奄美でも世界大会を開けたら。タヒチの経験をしっかり持ち帰りたい」と語った。