奄美海保 海の事故ゼロキャンペーン

奄美海保 海の事故ゼロキャンペーン

海保職員が子どもたちにオリジナルグッズを渡すなどし、海の事故に対する意識を高めるように啓発した

マリンレジャー中の事故予防訴え
海洋展示館専用ブース「うみまる」も登場で人気

 奄美海上保安部は22日、奄美市名瀬の奄美海洋展示館で「海の事故ゼロキャンペーン」を開いた。専用のブースを設け、同保安部職員がパネル展示をもとに奄美群島内での海の事故について解説。オリジナルグッズの配布なども行い、来館者の海の事故への意識を高めるための啓発活動を行った。

 海上保安庁は16日から31日までの間に海の事故ゼロキャンペーンを実施。①小型船舶の海難防止②見張り徹底及び船舶間コミュニケーションの促進③ライフジャケットの常時着用等事故救命策の確保―を重点項目に、事故防止を呼び掛けている。

 パネル展示では奄美群島内の海の事故の件数などを掲示。17年に奄美群島で発生した船舶事故は78件、人身事故は58件だった。人身事故に関してはマリンレジャー中の事故が多いとして、シュノーケリングでの基本的な技術や、離岸流に関する注意喚起もしている。

 同保安部が同館で啓発イベントを行うのは今回が初めて。この日は交通課職員らが会場に立ち、グッズの配布やパネルの説明をしたほか、子どもにも親しみやすいクイズなどを通して、安全に海で遊ぶことを呼び掛けた。会場に登場した同庁マスコットキャラクター「うみまる」は子どもたちから人気で、ハグや握手、記念撮影などに応じた。

 家族で同館を訪れた男性は「キャンペーンのことは知らなかった。子どもを海に連れていくときは一緒に泳ぐようにしている。観光客には安全な場所を地元の人に聞くように呼びかけてほしい」と語った。

 また、同保安部の中村悟交通課長は「夏休み最初の日曜日に、奄美で一番有名な大浜海岸でPRすることに意味がある。事故について少しでも意識してもらえれば」と話した。

 パネル展示のみ31日まで行われる予定。