ビオトープで約20種採集

ビオトープに入り、さまざまな水生生物を探す子どもたち

水生生物に興味津々

 奄美マングースバスターズは29日、奄美市名瀬朝戸の大川ダム敷地内のビオトープで、小学生を対象とした「水辺の虫や生き物たちと遊ぼうin大川ダムビオトープ」を開いた。約20人の子どもたちが参加。初めて見る水生生物に興味津々な様子で採集、観察するなどした。

 同ビオトープは奄美市が管理するもので、昨年からバスターズ主催で観察会を実施しており、今回で2回目。バスターズの西真弘さんは「田んぼなどでは農薬の影響で生き物が減っており、奄美大島でも水生昆虫がここほど多い場所は少ない。子どものころに虫をとる経験は人間形成にも大切なことなので、多くの人に経験してもらいたい」と目的を話す。

 日が高くない午前中に採集を開始。星の数で珍しさを示した資料をもとに、子どもたちはゲーム感覚で生き物を探した。ヤゴ、ゲンゴロウ、メダカなど普段目にすることがない生き物に興味を持ち、網やざるを使って次々と捕まえ、楽しそうな様子を見せた。

 採集後には西さんが、参加者の集めた生き物を解説。本州では良く見られるが、奄美では珍しい「ハイイロゲンゴロウ」などを含めた約20種類の生物が集まったという。

 創作ダンスの講師・福摩真由美さんは「幼少期にこういったことをしたことがなく興味を持ったので、教え子と一緒に来た。奄美の生き物などについて知ることができた」。福摩さんとともに参加した奄美小学校3年の皛納千夏さんは「初めて池に入って生き物を捕まえた。最初は気持ち悪かったが、初めて見る生き物も多く楽しかった。またやってみたい」と笑顔だった。