国際交流員にホワイトさん(米国出身)

奄美市で初めて任用される国際交流員として着任した米国出身のホワイト・ローズマリーさん

情報発信、観光案内業務など従事
奄美市で初の任用

 奄美市で地域の観光資源の発信、国際交流の推進などを担う「国際交流員」(CIR)として、アメリカ出身のホワイト・ローズマリーさん(22)が着任した。6日、市役所で辞令交付式があり、朝山毅市長から辞令を受けとり、ホワイトさんは「交流できる機会をいただき感謝。少しでも奄美市に貢献できるよう頑張りたい」と意欲を語った。

 CIRは、日本国際化協会(CLAIR)が運営し、語学指導や国際交流を目的とした外国青年誘致事業(JETプログラム)に参加する職種の一つで、他に外国語指導助手(ALT)、スポーツ国際交流員(SEA)がある。現在、県内には18人のCIRがおり、奄美市での任用は今回が初めて。

 応募するにあたっては、職務内容から高い日本語能力が求められるなか、ホワイトさんは日本の漫画をきっかけに、日本語に興味を持ち、カリフォルニア州立大学在籍時には、交換留学生として1年間、慶応大学で日本語習得にも努めてきたという。

 今回初めて奄美大島に来島。先日まで開かれた奄美まつりの八月踊りにも参加して奄美の伝統文化にも触れ、「とてもにぎやか。市民の人が参加しながら祭りが行われることが素敵だと感じた」などと語った。

 2日に来島したばかりというホワイトさんに対し、朝山市長は「何でも相談してほしい。不便のないようお手伝いする」と激励。また、「グローバルな感性で島の歴史なども学んでもらい、大きな視野をさらに広げ、社会貢献・国際貢献をしてもらいたい」などと期待した。

 任用期間は来年7月29日までの1年間(1年更新で最大5年間の勤務可)。ホワイトさんは市紬観光課で勤務し、9月以降はあまみ大島観光物産連盟にも勤務しながら、パンフレット等の翻訳業務のほか、SNSでの情報発信、観光案内業務などに従事する。