隈元君(朝日小6年)入選

隈元君(朝日小6年)入選

このほど開かれた「ピティナ・ピアノコンペティション」決勝大会に出場した隈元君(太月ピアノ教室で)

 

「次は金賞狙いたい」
全国から集う ピアノ決勝大会に出場

 全国からピアノ学習者が集う「ピティナ・ピアノコンペティション」決勝大会が19日から21日にかけて、東京都内各会場で開かれた。奄美市の朝日小6年の隈元保孝君(11)は、7月に行われた南九州地区大会を1位で通過し、決勝の舞台に立った。入賞はならなかったが入選、「次は金賞を狙いたい」と今回の経験を生かした飛躍を誓った。

 同大会はピティナ=社団法人全日本ピアノ指導者協会=の主催。決勝大会に出場するためには、各地区予選(1次予選)、同本選(2次・3次予選)を通過しなければならず、隈元君は7月の南九州地区大会で、33人の中で1位に輝き、今回の決勝大会ソロ部門C級(6年生以下)に出場した。

 同法人によると、予選から決勝までの延べ参加は約4万5千組で、世界でも最大規模のピアノコンクール。決勝大会では、バロック、クラシック、ロマン、近現代と時代様式に分かれた課題曲4曲を弾かなければならず、隈元君を5歳から指導する、太月ピアノ教室(同市名瀬有屋)・太月浩美代表は「集中力が必要になり、出場するのも至難の業」と語る。

 結果は入選で、入賞はならなかったが、太月代表は、隈元君を「おおらかで豊かな感性を持っている。少ない時間でも一生懸命練習している」と高く評価。また、隈元君は高校生の姉の保ノ華さんと、デュオ部門(連弾)にも出場し、息の合った演奏で優秀賞に選ばれた。

 これまでも全国の舞台を数度踏んでいる隈元君は、「来年のコンペティション決勝にも出場し、ソロ部門で金賞を取りたい」と意気込みを語った。