来島した森脇部長(写真右)と実習で帰省した前山さん
地元出身の実習も視察
「OBいる地域とのつながりを」
柔道強豪校の国士舘大学で柔道部長を務める森脇保彦・体育学部武道学科教授(66)が28日、奄美大島に初来島した。競技状況や同大学生徒の実習などを視察。森脇教授は「(奄美は)柔道に対し熱意がある地域。大学OBも各地で活躍しており、競技人口の普及に向け、今後もつながりを持ちたい」と話した。
森脇部長は広島県出身、柔道八段。1977年のバルセロナ世界選手権、81年のマーストリヒト世界選手権などで優勝経験を持つ。現在男子・女子の両部を統括する立場で後進の指導を務めている。
この日は奄美市名瀬小浜町の名瀬公民館伊津部分館で、同市柔道連盟(稲田博実会長)主催による合同練習を視察。名瀬地区内の未就学児から小学校児童まで約40人の稽古に立ち会い、連盟関係者から地元選手の活躍などを聞いた。
また合同練習には、同学部武道学科柔道専攻の3回生・前山昌平さん(名瀬出身)が武道実習の一環で指導役を担当。子どもたちに技に入る動作やタイミングなどをわかりやすく伝授。「礼儀作法の大切さ、技のコツなどを理解してもらえたら」と振り返った。
前山さんは金久中学校、鹿児島実業高校を経て進学。30日まで滞在し、計7回の実習に取り組む。今回の実習では母校(金久中)での指導も行った。
同大学OBの稲田会長は「積極的な後輩の指導など母校関係者の地元への協力は大変ありがたい」と謝意を述べた。