まちゼミ「海外旅行の準備とコツ」で説明を聞く受講生
奄美市名瀬の中心商店街の店主から専門知識やプロのコツを無料で学べる、第1回「名瀬まち商店街 まちゼミin奄美大島」(同市通り会連合会主催)が1日、スタートした。初日は中央通りアーケードの生活雑貨店クレソンで「楽しく行ける海外旅行の準備とコツ」を開講。商品買い付けのため海外に出向くという里寛子店長が、あったら便利なアイテムや荷物の上手な詰め方などをアドバイス。受講生は耳を傾けた。
商店街の集客を増やそうと、同市通り会連合会が15店舗21プログラムの少人数制ミニ講座を9月末までの期間限定で実施。学ぶ、食べる、つくる、健康、キレイ―をテーマに趣向を凝らしたゼミが誰でも受講できる。
里店長はゼミで、過去の渡航経験を踏まえ、あったら便利アイテムとして、▽針金ハンガー▽レジ袋▽ストラップ―を紹介。「持参するときもかさ張らず、梱包用や処分時に活用できる」と話し、海外旅行未体験の受講生に役立つ情報を伝えた。
同店を利用するという名瀬の中西里美さん(65)はゼミについて、「店員とおしゃべりしながら学ぶ感覚。店内の気楽な雰囲気も良かった」と好意的だ。
「まちゼミ」は住民参加型の商店街活性化策として注目。全国各地で展開。奄美群島内の商店街に先駆けて開講し、「大島紬のむんばなし」「カシャ餅づくり」「着物のリメイク」―など各店は特色を生かしたメニューを用意している。
講座は随時募集中。通り会関係者によると開講前から問い合わせもあり、すでに締め切った講座もあるとして受講希望者には早めの予約を促している。
徳山貴広・実行委員長は「買い物だけでなく、店や店主とのふれあう機会にもつなげたい」と話し、開講継続に前向きな意向を示した。
問い合わせはTEL090―7390―3411(実行委員会)まで。