「天皇皇后両陛下行幸啓記念碑」を除幕する関係者ら=和泊町=
和泊町国頭小 新たなシンボル、一生の思い出に
【沖永良部】天皇、皇后両陛下の訪問を記念した「天皇皇后両陛下行幸啓記念碑」の除幕式が2日、和泊町立国頭小学校(脇田幸治校長 児童数67人)であった。脇田校長は「学校には、日本一のガジュマルと汐干す母の像があり、記念碑の建立で新たなシンボルができた。子ども達も両陛下の訪問を、一生の思い出として語り継いでいってくれるだろう」と話した。
天皇、皇后両陛下は昨年11月18日、国頭小学校を訪れ日本一のガジュマルやサトウキビ搾り、黒糖作りをご覧になった。児童らは、三味線の伴奏に合わせ「永良部百合の花」を合唱し、両陛下を見送った。
記念碑は、黒御影石製で、高さ137㌢、幅104㌢、厚さ21・5㌢。表側に「天皇皇后両陛下行幸啓記念碑」と刻まれ、裏側には、両陛下がご覧になった内容が記されている。
題字は沖永良部高校書道部顧問の水口昌紀教諭(34)が揮毫した。水口教諭によると、清らかさや強さをイメージしながら、児童の健やかな成長を願う思いも文字に込めたという。
この日は、同小の運動会終了後に式典を開催。児童や保護者ら約100人が参加した。
伊地知実利町長や前田修一副町長、水口教諭ら6人が除幕。伊地知町長は「両陛下の訪問で受けた感銘と感激を多くの人が心にとどめておいて欲しい」と祝辞を述べた。
児童を代表して同小6年の松村哲平さん(11)は「素晴らしい経験をした。国頭小学校の児童であることを誇りに思う。これからも学校の伝統を守り続けていく」と語った。
子ども達は、両陛下を見送った時と同じように「永良部百合の花」の合唱で記念碑の建立を祝った。