宇検村田検小 ミュージカルプログラム

全3回で行われた「フォーリーズ・ミュージカルプログラム」。学年ごとにミュージカル作品を発表し、最後のカーテンコールでは一斉のダンスを披露した

生き生きと成果発表
劇団員ら招きワークショップ

 劇団員を招いたワークショップ「フォーリーズ・ミュージカルプログラム」に取り組んできた、宇検村の田検小学校(平島勝彦校長、児童51人)で17日、第3回目が行われ、児童らが学年ごとに制作したミュージカルを発表した。多くの児童が演じる楽しさを感じながら、生き生きとした表情で元気よく表現した。

 2018年度文部科学省コミュニケーション能力向上事業として「協働して課題に創造的・創作的に取り組み、コミュニケーション能力を高める」ことを目指した活動。第1回目からダンスの基本の動き「ステップ」など振り付けの練習、シナリオ作成などに取り組んできた。

 最終回は「出演者同士、観客間とのキャッチボール」をテーマに、講師の米谷美穂さん(劇団フォーリーズ)、入本敏也さん(かごしま子ども芸術センター)、八木詩穂香さんらが演技などをチェック。セリフの追加や個々の動きなどをアドバイスしたりし、最終調整して作品を完成させた。

 1・2年生は、演題「ハワイ」を発表。2組のカップルが海岸を訪れている場面からストーリーは始まり、見事プロポーズを成功させると、砂浜を歩くカメとカニたちも祝福しハッピーエンド。最後は、「手のひらを太陽に」をバックミュージックにダンスで締めた。

 3・4年生、5・6年生もそれぞれ数分のミュージカルを発表。カーテンコールでは、全出演者が一同で、パートごとの振り付けも踊り、楽しそうな表情で、講師や教員らに練習の成果を披露した。

 最後は3日間を振り返り、児童らが感想を発表。笹川そらさんが代表して「どんなことをするのかと期待もあり楽しくできた。3日間で学んだことを学習発表会に生かしたい」と講師に感謝を伝えた。

 米谷さんは「表情を生き生きとさせ披露するのはなかなか難しいが、子どもたちは元気よく披露し、作品を自分たちのものにしていた」と児童らの取り組みに目を細めていた。