訪船指導のために「にっぽん丸」に乗り込む奄美海上保安部職員ら
奄美海保「にっぽん丸」で訪船指導
奄美海上保安部は17日、商船三井客船㈱が運航するクルーズ客船「にっぽん丸」(2万2472㌧、旅客定員524人)の奄美市の名瀬港寄港に併せて訪船指導を行った。同部職員らは、停泊中の同船に乗り込み、自主警備意識の高揚に向けた啓発活動などを実施。職員らは、同港利用の際の注意点や効果的なテロ対策など、指導を行った。
同指導は、2020年の東京五輪・パラリンピック開催や乗客による薬物密輸事件、帰船せず行方不明となる脱船逃亡事案の全国的な発生に対し、自主警備意識を高めようと実施。事案発生時の通報や人物特定に向けた業務協力なども依頼した。
また、近年同港に入出港する客船が増加傾向にあり、夜間についても増加が予想。同船は24日に同港初となる大型客船の夜間入港を予定しており、同港利用時の注意点や誘導などについても事前に指導した。
この日の午前10時半ごろ、同船に乗り込んだ同部職員3人は乗組員や船長らと面会し、自主警備やテロ対策などを指導。24日の夜間入港の際には、利用時の感想や意見など、同港での安全な航行に向けた情報交換の場を設けることでも一致した。
警備救難課・松本晃彦課長は「五輪・パラリンピック開催を控え自主警備の重要性が高まりつつある。官民が一体となって効果的なテロ対策などを進めていきたい」と話した。