株出し栽培に成功

アマミシマアザミを収穫する和泊町シルバー人材センターの会員ら=和泊町喜美留=

アマミシマアザミ
和泊町シルバー人材センター 徳之島へ出荷

 【沖永良部】和泊町シルバー人材センター(南実一理事長 会員218人)は、現在、同センターで実証栽培を行っているアマミシマアザミの株出し栽培に成功した。7日、和泊町喜美留字のほ場で収穫作業が行われ、刈り取った株は加工場のある徳之島に航路で輸送された。

 アマミシマアザミは奄美群島固有の植物で、ポリフェノールなどの成分を多く含む機能性植物として注目が集まっている。

 同センターでは今年4月、健康食品の加工販売を行う(株)ヘルシーアイランズ(徳之島町)の委託で、町内(喜美留字2カ所、瀬名字1カ所)の畑約1㌶にアマミシマアザミの苗8000株を植え付けた。9月に初めての収穫を終え、今回、株出しによる収穫に成功した。

 同センターによると、株出しで育てた場合、収穫まで約2~3カ月かかるとされ、通年での栽培が可能となれば、年4回収穫できるという。

 この日は、同センターの会員6人が朝から収穫作業を実施。一株ずつ丁寧に刈り取り、合計600㌔㌘を出荷した。収穫作業は来週まで続き、次回は来年1月ごろの収穫を予定している。

 同センターの山下洋仁事務局長は「台風24、25号の影響が心配されたが、生育に問題はない。株出しでの収穫を実証できたことは大きい。今後、さらにほ場を広げていきたい」と話した。