県酒造組合支部総会

県酒造組合支部総会

国内外の販路拡大に取り組む方針などが示された第11回県酒造組合奄美支部総会

お披露目されたミス奄美黒糖焼酎の小森園さん(右)とミス薩摩焼酎の宮原さん

米国での販路開拓継続
4代目ミス紹介も 「奄美黒糖焼酎の日」周知へ

 県酒造組合奄美支部(乾眞一郎支部長)は8日、奄美市名瀬の宴集会場で第11回通常総会を開いた。2017年度事業報告や18年度事業計画など4議案を承認。18年度は「奄美黒糖焼酎と農林水産物を楽しむ会」への参加協力のほか、米国における奄美黒糖焼酎の販路開拓に継続して努めることを確認した。「奄美黒糖焼酎の日」を周知する方針も示された。

 開会で乾支部長があいさつ。「奄美黒糖焼酎も厳しい状況にある。一方で知名度は低く、開拓の余地がある。鹿児島市の天文館焼酎ストリートでは、奄美黒糖焼酎が一番の集客だったと聞く。今後も奄美黒糖焼酎の需要拡大に努めていく。協力をお願いしたい」などと話した。

 17酒造年度の製成数量は6523㌔㍑(16年度比2%増)、課税移出数量は7527㌔㍑(同増減なし)。九州全体の本格焼酎の課税移出数量は38万6246㌔㍑(同6%減)で、奄美黒糖焼酎の九州全体での課税移出数量のシェアは1・9%(同0・1ポイント増)にとどまる。

 18年度は前年度に引き続き、ジェトロ(日本貿易振興機構)と連携した米国での販路開拓に関する事業を実施。17年度の米国本格焼酎輸出促進事業について、事務局は「参加した蔵元からはアジアに比べバイヤーの知識が高いことや、味の表現やラベルデザインの改良が必要。新規開拓はなかったが、『既存製品の需要掘り起こしにつながった』などの意見があった」と報告した。

 来賓の大島税務署の吉田清署長は、LCC就航や大河ドラマ「西郷どん」放送による観光客などの増加で地域社会経済発展への寄与および大都市でのイベント開催、米国などでの販路拡大といった黒糖焼酎需要振興への取り組みに期待するとした。

 このほか第4代ミス奄美黒糖焼酎の小森園明音さんと、第4代ミス薩摩焼酎の宮原梢恵さんのお披露目もあった。