天城町同時選スタート

一騎打ちの天城町長選の必勝を期し気勢を上げる両陣営(写真上から柏木氏、森田氏=届け出順)

町長選は新人同士一騎打ち
町議選には17人

 【徳之島】任期満了に伴う天城町長選挙と同町議会選挙は27日告示された。町長選にはいずれも新人で元町議の柏木辰二氏(54)と元副町長の森田弘光氏(67)=いずれも無所属、届け出順=が立候補。定数14の町議選には17人が立候補した。町長選両陣営の出陣式は町議候補らを交えて第一声を放ち、5日間の選挙戦の火ぶたを切った。「町政刷新」か「42年の行政経験」か。12月2日に町民の審判が下る。

 柏木候補は、9月2日に立候補を表明して連続4期目半ばで町議を辞職した。「公平公正に光を当て、声なき声に耳を傾ける。『あまぎ創生』のため古い体質から脱却。町政の刷新」をアピール。公約の重点には、農水産業の振興や世界自然遺産登録を生かすクルーズ船対応港湾の整備、LCC(格安航空)の誘致、子育て支援充実―などを訴える。

 森田候補は、現職の後継指名で3月末に副町長を辞し9月21日に立候補を表明。町職員と副町長の「行政一筋42年の経験と実績」による「住んでよかった。暮らし満足度ナンバーワンの町実現」をアピール。平土野多機能港新設や同地区振興、農水産業の持続的発展、教育振興、世界自然遺産推進・ビジターセンター誘致―などを訴える。

 それぞれ平土野市街地に選挙事務所を構え、各集落でミニ集会を開くなど精力的に組織固めに奔走してきた。前回選とは違った支持者の離合集散も顕著化させながら選挙戦本番へと突入した。

 期日前投票は28日から12月1日までの午前8時半―午後8時まで町役場1階入札室で。そして2日午前7時―午後6時まで天城小体育館など町内10カ所で一斉に投票。午後8時から町防災センターで即日開票。大勢が判明するのは町長選が午後10時半ごろ、町議選は11時半ごろとみられる。

 9月1日現在の選挙人名簿登録者数は5027人(男2552人、女2475人)。