中学生自殺、検証チーム立ち上げ

中学生自殺、検証チーム立ち上げ

奄美市議会、一般質問2日目

奄美市議会 一般質問
レンタカー事故増加 啓発活動、関係者と協議

奄美市議会は10日、引き続き一般質問があり、渡雅之(無所属)、川口幸義(自民)、松山さおり(自民新風会)、西公郎(自民新風会)、大迫勝史(公明)の5議員が登壇し、市政をただした。2015年11月に中学1年の男子生徒が自殺した事案で、9日、第三者調査委員会から報告書が提出されたことを受け、朝山毅市長と要田憲雄教育長が哀悼の意を表すとともに、再発防止に努める意向を表明。検証チームを立ち上げ、当時の対応について検証を行う。

議会冒頭で朝山市長は、「亡くなられた生徒に対し、衷心より哀悼の意を表するとともに、ご遺族さまにもお悔やみを申し上げます。調査報告を重く受け止め、今回出された提言に対しても真摯に受け止め、教育委員会とも連携して、しっかりと対応していきたい」。

要田憲雄教育長も「衷心より哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方にお悔やみを申し上げたい」、「教育委員会や学校の対応について検証チームを立ち上げて検証するとともに、再発防止に向けた取り組みを確実に実施していきたい。ご迷惑おかけしたことをおわび申し上げる」と述べた。

外国人労働者に関して、ハローワーク名瀬管内、17年度は95事業所から届け出があり、外国人労働者数は232人(建設会社等での技能実習労働者は90人)。「特定技能の創設について、制度内容等今後示されるだろう。国の動向を注視し、人手不足解消や外国人労働者の労働条件、安全衛生の確保などに努めていきたい」(朝山市長)と答えた。

奄美大島島内のレンタカー数(17事業者)は、754台。奄美署発表のレンタカーによる事故発生件数は17年が124件。18年(11月末現在)は165件で、夏場に増加する傾向。「島民が交通事故に遭うリスクは高まっている。ポスターを含めた啓発活動については関係機関と協議していきたい」(当局)とした。

9月末の台風24号の影響により崩土し、市道小浜28号線が一時全面通行止めになり、住民生活に支障が生じた東が丘団地について、今後の災害対策の観点からも、う回路などの整備の提案があり、当局は道路の建設は厳しいとしながら、「人が避難する通路について、施工は可能。今後検討できる可能性がある」と答弁した。