10万人目の来店客となった高橋さん(前列左)には記念品が贈られるなど祝福した(瀬戸内町提供)
瀬戸内町加計呂麻島瀬相の農林水産物直売所「加計呂麻島のいっちゃむん市場」(久保徹子店長)の来店者が19日、延べ10万人を達成した。記念すべき10万人目となったのは東京都多摩市から観光で訪れた髙橋司さん(79)。髙橋さんには同市場生産者会(川島博会長)から記念品が手渡されたほか、瀬戸内町技術員連絡協議会畜産部会から「5等級鹿児島黒牛セット」が贈られた。
同市場は2015年11月8日にオープンし、地場産品の販売の他、地域の魅力、観光情報の発信拠点としての役割を持つ。各商品の販売実績や利用客の推移などをデータ化し、ニーズに即した運営に取り組んでいる。
同町によると、売り上げ(来店者数)は、15年度918万3千円(1万1173人)、16年度2528万6千円(2万9121人)、17年度2985万7千円(3万2416人)と年々増加。18年度は3千万円を超えることが見込まれている。
10万人目となった高橋さんの来店した後、店舗スタッフ、清算会員、町農林課関係者らが記念セレモニーを実施。髙橋さんに拍手を送ったほか、クラッカーで祝福。くす玉割りも行われた。
友人と2人でクエを食べるために奄美大島に来島した髙橋さんだが、加計呂麻島は初めて。自身が10万人目の来店客となったことについて、「大変うれしい。こんなことは滅多にない。祝いのタスキをかけたまま東京へ帰り、道中でいっちゃむんの宣伝をします」とご満悦の様子だった。
川島会長は「思ったより10万人達成が早くて驚き。元々は野菜が中心だったが、加工品や工芸品も増えている。お客さんも右肩上がりで増えてきているので、これからも生産者と市場が協力しあい、頑張っていきたい」と語った。