年末年始の交通安全呼び掛け

名瀬のアーケードでは、チラシを手渡すなど交通安全を呼び掛けた

奄美市 チラシ配りキャンペーン
レンタカー事故増加

 市民に交通安全などへの意識を高めてもらい、年末年始の事故を防ごうと奄美市は27日、2018年度「年末年始交通事故防止運動キャンペーン」を奄美市名瀬周辺で行った。関係機関や団体などが連携し、通行する車両や市民に啓発チラシを配るなど、年末年始の交通安全を呼び掛けた。

 キャンペーンは、県の「年末年始の交通事故防止運動期間」(10日~来年1月10日)の一環。「年末年始マナーアップで事故防止」をスローガンに、▽早朝・夕暮れ時・夜間の交通事故防止▽飲酒運転の根絶▽全席シートベルトなど着用の徹底▽自転車条例の更なる理解促進―の四点を重点項目に掲げた。

 この日は、奄美署や管内の交通関係団体など約80人が参加し、同AiAiひろばで出発式。名瀬商店街アーケードでは、市民にチラシを配るなど啓発に努めた。

 出発式で、朝山毅市長は「残念ながら(管内の)事故は増えており、今後は一人ひとりの意識向上が大事になる。安全に暮らせるよう呼び掛けを」と激励。大川隆則奄美署長は「年末は交通量も増加する。素晴らしい年末年始が迎えられるようキャンペーンに努めたい」と述べた。

 アーケードでは、同市マスコットキャラクター・コクトくんも加わり、市民に啓発。通行する車両には朝山市長自ら「運転に気をつけて」など呼びかけ、チラシを手渡した。

 なお、同署管内の今年の事故発生件数は、人身事故74件、死者3件、物件(物損)1035件と、全体で約7%増加(12月27日現在)。要因として、レンタカー事故の増加や飲酒運転の多さを挙げている。