伊仙、天城両町で消防出初式

啓発パレードで放火・防災をアピールした伊仙町消防団=4日、同町伊仙の県道

 

果敢に女性団員らの活躍も光った天城町消防団一斉放水=4日、同町平土野港

 

台風24号災害も教訓「消防人」使命あらた

 

 【徳之島】伊仙町消防団(樺山修二団長・団員70人)と天城町消防団(上岡義茂団長・団員74人)の2019年消防出初式が4日午後、それぞれあった。諸災害から住民の生命・財産を守る「消防人」の使命感を新たにし、防火・防災啓発パレードや通常点検、一斉放水、表彰伝達など式典で士気を高めた。

 伊仙町は午後1時から町役場横~伊仙中学校まで啓発パレード後、通常点検や消防ポンプ車操法を披露。大久保明町長は式辞で、昨年の大阪北部や北海道東部地震、西日本豪雨、9月末に襲来して町内に甚大な爪跡を残した台風24号被害を回顧。「消防・防災を取り巻く環境は厳しく、多様化・大規模化の傾向に。より一層警戒を強め、『自分たちの地域は自分たちで守る』との意識を」と要請。樺山団長が団長宣言で決意を新たにした。

 天城町は午後3時から、天城小金管バンドのドリル演奏を先頭に「南西橋」~平土野港敷地まで啓発パレードを行い岸壁広場で式典。通常点検の後、海上への一斉放水でアーチを描いた。

 森田弘光町長も式辞で、町内100件超の被害報告やライフライン寸断に至った台風24号災害への対処にも感謝しつつ、「台風や地震に対する迅速な対応が重要。今後も防火・防災体制の充実に努めたい」とも強調。上岡団長が「消防人」として諸災害から地域住民の生命・身体・財産を保護し、天城町民の安寧と秩序の保持に努める―など力強く団長宣言を行った。