全国優秀賞に輝いた木原心愛さんに鹿児島保護観察所・深草所長から表彰状が手渡された(阿木名小中学校体育館)
北大島保護区保護司会(肥後初範会長)は9日、瀬戸内町の阿木名小中学校などで第68回社会を明るくする運動作文コンテストの表彰伝達式を行った。県優秀賞と全国優秀賞に輝いた児童生徒3人に、表彰状が手渡された。全国優秀賞の児童からは、「犯罪や非行のない社会、みんな仲良く過ごせる社会になるように」との希望が語られた。
同コンテストは法務省が毎年実施し、今回のコンテストに小学校の部は、全国5941校から14万6300点、北大島保護区は25校の97点が応募。中学校の部では、全国4455校から19万1054点、北大島保護区が16校の86点が応募されていた。
県内全体の作品から5点(最優秀賞1点、優秀賞4点)が選ばれ、最優秀賞と優秀賞の作品から3点を全国審査に提出。北大島保護区からは、県優秀賞3点と全国優秀賞1点という好成績だった。県内から全国審査の表彰を受けるのは、4年ぶりの快挙になるという。
阿木名小中学校(川原啓司校長)の体育館では、全国で優秀賞(日本更生保護協会理事長賞)受賞となった4年・木原心愛=ここな=さん(9)に鹿児島保護観察所の深草敏朗所長から表彰状を授与。続いて木原さんが児童生徒などに、受賞作文「人の言葉の大切さ」を朗読した。
木原さんは毎朝テレビなどでニュースを見るのが好きで、同コンテストに初めて作文を出して全国優秀賞受賞の快挙を達成。「受賞はうれしかった。5歳女児虐待死事件のニュースを知り、自分とは違う状況だったので作文にまとめた」と話した。
その他の入賞は次の通り。(敬称略)
▽県優秀賞(南日本新聞社賞)=赤木名中学校2年・田中咲「平和な世界へ」
▽県優秀賞(鹿児島県更生保護協会理事長賞)=朝日小学校6年・原田穏空=しずく=「私にできること」
▽県優秀賞(鹿児島県保護司会連合会会長賞)=阿木名小4年・木原心愛=ここな=「人の言葉の大切さ」