アッタドコネを手に取って品定めする来場者
売り切れ、人気食材
奄美ティダの環
NPO法人・奄美ティダの環(平田暉子代表)は15日、奄美市名瀬小浜町のティダ館前で「第17回ティダの環市」を開いた。目玉商品で伝統野菜のアッタドコネ(有良ダイコン)即売会には朝早くから来場者が詰め掛け、用意した約100本を売り切った。
同市の有良集落でしか栽培できないとされるアッタドコネは、奄美の郷土料理には欠かせない食材の一つ。12~1月の収穫後に開かれる即売会を待ちわびる固定客も多く、午前10時の開始前には10人が並んだ。
同NPOによると、例年100本以上を用意しているが、台風や暖冬で量がそろわず、今回は1人1本と制限。成長も心配されたがどれも長さ約50㌢(葉は除く)、直径10㌢ほどの大きさに。価格は1本300~400円
来場者はダイコンを手に取り、「ずっしりと重い」「瑞々しく大きいね」と言いながら購入、30分ほどで完売した。
そのほか地元食材を使った惣菜や弁当、紬アクセサリーなどの物販も好調でにぎわった。
平田代表は「毎回、多くの来場に感謝したい。次回はダイコンの収穫が増えるよう努めたい」と語り、引き続き島の食材を利用した活動に取り組むとした。
同市名瀬浜里町の女性(65)はダイコンを抱えながら、「いつもは複数買って近所に配るが、今回は1本なので家族で食べる分だけですね」と笑った。