奄美市地方再生CC会議

奄美市地方再生CC会議

都市計画道路「末広港線」末広本通りの活性化に向け、道路利活用をテーマに意見を交えた

 

道路利活用しにぎわい
中心市街地の形成へ官民連携

 

 奄美市名瀬の都市計画道路「末広港線」の道路利活用に関する意見交換会が5日夜、同市名瀬のAⅰAⅰひろばであった。同線の「末広本通り」の活性化をテーマに、意見を交え、イベント開催、販売スペースの拡充など、通りに人を呼び込むための各アイデアを出し合った。年度内に計画案をまとめる。その後、検討も含め社会実験を開始し、官民連携したまちづくりを進める方針。

 奄美市は、国土交通省、内閣府が進める「地方再生コンパクトシティ」のモデル都市に、2018年3月に選ばれ、18年度から3年間、
社会資本整備交付金による財政支援などハードおよびソフト両面で支援を受けられる。

 モデル都市の選定を受けて、「奄美市地方再生コンパクトシティ(CC)推進会議」を設置。市の計画「市民と観光客がともに集うにぎわいあふれる名瀬中心市街地の形成」に向けて、官民連携した取り組みを進めていく。

 先日の推進会議のなかで、先行して「末広港線(末広本通り部分)」のまちづくりを進めることを決定。それを受けた第1回目のワークショップに、末広本通り会、市担当者などからなる「まちづくり部会」から20人が出席した。

 道路占有許可の特例制度を活用したモデル例なども含めて、市担当課が制度内容を説明。特例制度では、市町村が「まちのにぎわい創出等のために必要である」とし、都市再生整備計画に位置づけられる施設等について、道路占有許可を受けることができるという。

 道路、歩道ともに道路管理者(行政)に道路占用主体が許可申請を出し、占有許可される。占有期間は原則5年以内(再申請で継続可)、占有主体は、占有料の納付が課せられる。

 歩道の活用については幅4・5㍍のうち、車道側1.5㍍を対象範囲とする予定。活用モデル例として▽店舗の延長▽特産品、地場産野菜などの販売スぺース▽観光客を意識した情報発信スペース―などが示された。

 その後グループに分かれ意見交換。「店舗に近い距離を活用したい」「歩行者天国の実施を」「他の通りにも展開させたい」などの声が上がった。

 今後、意見を集約し、末広本通り会に計画を提案しまとめる予定。新年度からは社会実験を実施する予定で、まちづくりに向けた官民連携の取り組みを展開させていく。