「食の発見」ブースの鰹節削り体験。多彩な体験を通し、子どもたちは知見を広げた
63ブース出展 体験など多彩
農業ふれあいまつりも
奄美市まなび・福祉フェスタが24日、同市名瀬の奄美文化センターであり、多くの人出でにぎわった。屋外会場では同市農業ふれあいまつり(同実行委員会主催)も開催され、直販など11ブースが出展。両イベントともに、多彩な体験などで訪れた親子連れなどを楽しませた。
同フェスタでは福祉、生涯学習関連の展示、体験コーナー、バザー、物販など63ブースが出展。イセエビ汁や、つきたての餅の販売などには行列ができた。
鹿児島大学国際島嶼=しょ=研究センターのブースでは、サンゴの実物展示があったほか、アマミノクロウサギなど奄美大島の哺乳類関して、研究員らが解説するなどした。同センターの高宮広土教授は「サシバの羽根や、ハブのはく製が人気。昨年より天気が良いからか人も多く訪れ、一般の人にも興味を持ってもらえていると感じる」と話した。
「食の発見」ブースでは鰹節削り体験を実施。子どもたちは丁寧に削り、鰹節に湯をかけて飲んだり、そのまま食べたりした。小宿小5年の村山雄紀くん(11)は「鰹節の作られ方を知らなかったので驚いた。飲んでみると、普段のだしとは香りが違った」と笑顔だった。
農業ふれあいまつりでは、同市の(公財)農業研究センターや、奄美地区4H(農業青年)クラブなどがブース出展。農作物や野菜の苗の直売のほか、加工品の販売、サトウキビしぼり体験などを行った。同クラブの誉田漢会長は「トマトが人気で、朝から飛ぶように売れた。慣れない販売を協力して行うことで、クラブ員の結束が深まった」と語った。