天候恵まれ「龍の目」が出現

観光スポットのかがんばなトンネルで出現した「龍の目」(午後6時19分、西康範さん撮影)

かがんばなトンネル 今シーズン初お目見え

 龍郷町の観光名所になっている「かがんばなトンネルの夕日(龍の目・ドラゴンアイ)」が、同町円集落で観察できる。今月は夕方晴れる日が少なかったが、天候条件に恵まれた26日、奄美市名瀬の西康範さんが撮影に成功した。

 奄美群島で最も短いトンネルでは春と秋の年2回、トンネルに夕日が入る神秘的な光景が見られる。トンネルの対岸部の県道沿いに、同集落から安木屋場集落方向370㍍付近には鑑賞スポットが設置されている。

 西さんによると、春分の日前後は秋分の日前後に比べ、条件などで恵まれず「龍の目」をあまり拝めないという。気象庁のデータでは今月7日を最後に、日照時間3時間を超す晴れの日は25日まで観測されていなかった。

 県大島支庁は今シーズンの見頃についてホームページ上で、26日ごろから3月18日ごろまでと紹介。西さんは「久しぶりの晴れ間や、県のページなど見たためか約50人が撮影に来ていた。夕日がトンネルに入ってから雲が厚くなり、水平線に落ちる前に隠れてしまった」と説明。「今シーズン初の光景だろう。3月はどうなるか分からないが、条件が許せば再挑戦したい」と話した。