職員・団員計約40人が式典に出席し、住民の安全・安心の守り人としての自覚を新たにした
式典・パレードで防火意識向上
大島地区消防組合 今年すでに6件発生
2019年春季全国火災予防運動が1日、全国一斉にスタートした。大島地区消防組合(川畑洋一消防長)は同日、同組合で式典を実施。消防団員による防火広報パレードもあり、市民の防火意識向上に努めた。期間は7日まで。
今回の運動の全国統一標語は「忘れてない?サイフにスマホに火の確認」。重点項目に▽住家防火対策の推進▽乾燥時及び強風時の火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進―など、9項目を掲げている。
18年の同組合管内火災発生数は過去10年間で最多の44件。死者はなかったものの、り災者は32世帯53人に。前年より22人世帯37人と大幅に増加した。19年に入ってからも、すでに6件発生している。出火原因別では、たき火12件が最も多く、次いで放火の疑い6件、たばこ・電気機器2件となった。
式典には、職員・団員計約40人が出席。川畑消防長(永田隆樹次長兼名瀬消防署長代読)は「春先は空気が乾燥し、風が強く、火災が発生しやすい時期になる。悲惨な火災が1件でも減り、住民の皆さまが枕高く安心して暮らせるように、火災予防を推進していきたい」と抱負を述べた。また、管内の住宅用火災警報器の設置率(18年6月末現在)が82%と全国平均並みだったことにも触れ、「警報器は火災の早期発見に非常に有効。100%の設置率を目指す」とした。
式典終了後、消防団員らがポンプ車などに乗り込み、パレードで市内を巡回。同日予定されていた商業施設での街頭キャンペーンは2月27日に奄美市名瀬平田町で発生した火災の調査などにより中止となった。