「地と知の交流拠点施設」完成

「地と知の交流拠点施設」完成

奄美市名瀬安勝町の旧撚糸工場跡地に建設された「奄美地区地と知の交流拠点施設・新川ふれあい館」

 

敷地内には、大島紬を紹介する資料文と撚糸工場の石看板で作られたモニュメントも置かれた

 

施設完成を祝い、テープカットが行われた

 

 

旧撚糸工場跡地に地域活性へ交流の場
奄美市名瀬

 

 奄美市の名瀬安勝町に、このほど整備された「奄美地区地と知の交流拠点施設・新川ふれあい館」で10日、落成祝賀会が開かれた。同地区内の学校、自治会、民生委員会など各団体の関係者、市議会議員、市職員らが出席し、完成を喜ぶととともに、地域振興にもつながる施設活用に期待を込めた。

 施設は「本場奄美大島紬旧撚糸工場」跡地の、市公有地に建設。鉄筋コンクリート製平屋建てで、延べ床面積288平方㍍。メインホール=集会所=(128平方㍍)ほか、会議室や調理室を設けた。

 奄美地区は石橋、安勝、久里、古田、春日、小俣、真名津、平田―八つの町からなる地区。周辺には学校(奄美小、名瀬中)、県立奄美図書館をはじめ、医療・介護施設など文教厚生施設が多く、また住宅地区でもある。

 一方で、自治会、老人クラブなどは担い手の高齢化で参加者が減少。ほかにも世代間交流など、各課題の解消につなげたいと、昨年7月に「奄美地区 地と知の交流館運営協議会」(當弘道会長)を発足。同協議会が施設の指定管理者として運営にあたる。

 落成式で當会長は「住民自ら地域を活性化させるための活動を考え、住民自治や地方創生につながる取り組みを、施設を活用して、どんどん推進していきたい」などと意欲を語った。

 来賓者を代表して、市長代読で東美佐夫副市長は「住民が日ごろから交流し地域コミュニティーを形成する場として、いざという時は、互いで助け合いながら、支え合う避難の場所として。末永く愛され、有効に活用されていくことを期待」などとあいさつした。

 セレモニーでは、各学校、団体代表者らによるテープカット、奄美小の小学生力士による土俵入りなども披露され、施設の完成を一同で祝った。

 施設は火、金、土、日の週4日の開放で、集会所、会議室、調理室、芝生広場等の使用にあたっては、時間帯ごとに異なる利用料(規定料金)が必要となる。※3月の試行期間を経て4月以降改訂あり