徳之島高2人目の快挙

徳之島高2人目の快挙

英検準1級を取得した徳之島高校3年生の安芽里香さん

「英語で心をつなぎたい」
英検準1級取得

 【徳之島】徳之島高校普通科3年生の安芽里香(やす・めりか)さん(18)が、2018年度第3回実用英語技能検定(英検)で準1級を取得した。同校の在校生初の快挙となった同じ今年度卒業生(同3年生)の前田真京さん(18)に続く快挙となり学校側を喜ばせている。

 英検準1級検定は年3回あり毎回約2万5千人が受験。1、2次を通じ4つの能力(リーディング・リスニング・ライディング・スピーキング)が試され、合格率わずか10~15%という高難度検定。徳之島高では現3年生2人の相次ぐ吉報なり、後輩たちにも刺激を与えている。

 安さんが英語に目覚めたのは、亀津中1年時に家族で行ったマレーシア旅行。「(生の)英語を聴いて、すごいと思った。英語の勉強に力を入れたくなった」。英検2級は昨年6月(同高校2年時)までに制覇し、目標を「高校生活中に準1級を」と定めていた。

 高難易度ゆえに昨年の1度目(1月)と、2度目(6月)の挑戦ともに1次検定(筆記・応答英作文など)でつまずき試練に耐えた。英語教諭の英文添削の指導を受け、単語張を見ながらCDを聴いて語彙(い)を磨くなど、多い日は1日約4時間英語の勉強に励んだ。

 そして高校生活のラストチャンス、1年越し3度目となった今年1月に念願の1次試験を突破。先月末にあった2次検定にも合格を果たし、念願を叶えた。

 安さんは「高校生活で準1級に合格でき目標が果たせてうれしい」。姉が暮らす沖縄県でアルバイト後、9月から半年間フィリピンに語学留学する。帰国後は「通訳など、好きな英語を生かして人と人の心をつなぐ仕事がしたい」と瞳を輝かせた。