体験交流館・指定管理者 NPO法人「健康ど宝」

体験交流館・指定管理者 NPO法人「健康ど宝」

新体制での施設運営に意欲を見せる実理事長

 

「足を運んでもらえる施設に」
4月2日、オープニングイベント

 

 現在、奄美市が直轄運営する「奄美体験交流館」=同市住用町=は、2019年度からNPO法人「健康ど宝」(実和則理事長)が指定管理者となり、施設運営を行う。新たな船出に実理事長は「町内外から足を運んでもらえる施設を目指したい」と抱負。高齢者を対象にした健康教室や親子で楽しめるイベントなどを意欲的に取り組む方針。なお同NPOは指定管理業務の受託を記念して、4月2日にオープニングイベントを計画している。

 同館は、17年度まで同市名瀬のNPO法人が9年間運営を受託。期間満了で指定管理者を公募したが未選定となったため、18年度は暫定的に市直営となっていた。 

 同NPOは昨年7月に設立総会を開催。同9月中旬に登記を終え、活動を本格的にスタートさせた。昨年、19年度からの施設運営の公募があり実理事長はプレゼンの中で、市直営で1年、当時のNPO在籍時で9年の計10年間、同館運営に携わった自身の経験をアピール。公認上級体育施設管理士の資格取得なども評価され、同NPOが指定管理者に決まった。期間は5年間。

 スタッフは実理事長(兼同館館長)を含め職員5人、パート6人をそろえ、集客の軸として「お風呂・サウナ」施設の新規利用者、リピーターの獲得を図る。アリーナでのイベントを中心に、高齢者支援の健康教室や地域サロンなど自主事業の展開も見据える。

 実理事長は「地域になくてはならない施設として、地元住民の利用を重視したい。イベントの継続開催などを情報発信し集客に努めたい」と意欲を見せた。

 今後は農産物直売や生活雑貨の販売を復活させ、お年寄りが喜ぶ企画を行う考え。20年開催の国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」の相撲会場に決定しており、新体制での管理運営に注目が集まる。

 指定管理記念オープニングイベントの内容は次の通り。

 イベントは午前9時開始。当日は先着でミニ紅白餅を振る舞う。駐車場内では出店、芸能ステージ。アリーナではチアダンスやニュースポーツなどが体験できる。「風呂・サウナ」営業開始は午後3時。入浴回数券の割引販売もある。