「選挙サンデー」各島散り散り

街頭演説で支持を求めた立候補者らを拍手で見送る住民ら(29日午後、一部加工しています)

郡区3候補者 海・空の便駆使し飛び回る
県議選

 29日に告示された県議選は31日、6日までの選挙期間中で唯一の日曜日を迎えた。選挙戦となった大島郡区(定数2)では、南北に長い広範な選挙区内で候補者が散り散りになり、各地を選挙カーで奔走。支持拡大に汗を流した。

 県議選は29日に告示し、4月7日に投開票。奄美群島内では、奄美市区で定数2に対し、いずれも自民現職の永井章義氏(62)、向井俊夫氏(69)=届け出順=のみが立候補。2氏が無投票で当選した。

 一方、大島郡区(同2)では、自民新人で農業の寿肇=はじめ=氏(45)、自民現職で4期目を目指す禧久伸一郎氏(62)、無所属新人で元天城町長の寿洋一郎氏(74)=届け出順=の3人が立候補し、三つどもえの選挙戦に。群島内をフェリーや飛行機で島伝いに移動しながら各地であいさつ回りを重ねている。

 「選挙サンデー」の31日は、それぞれ異なる島で活動を展開。10町村8島にまたがる広い選挙区を駆け回り、要所要所で候補者が街頭に立ち「一票のお願い」を呼び掛けた。

 同日、寿肇候補は喜界島で遊説後、空路で徳之島へ移動。街頭演説などを行いながら伊仙町の選挙事務所に戻った。禧久候補は、午前中に沖永良部島2町を奔走。午後の船便で与論町に移動し、支持拡大に努めた。寿洋一郎候補は瀬戸内町で遊説。古仁屋市街地のほか、加計呂麻島にもフェリーで渡り、選挙カーを走らせた。

 ある陣営関係者は、「選対本部で集まり、少しでも有権者と触れ合う時間が持てるように日程を組んだ。今のところはスケジュール通りに回ることができている」と語った。

 1日は、寿肇候補が徳之島3町、禧久候補は与論町と喜界町、寿洋一郎候補が喜界町で、それぞれ遊説を予定している。