舟こぎプロジェクトが助成対象となった「奄美舟こぎ協会」(同協会提供写真)
奄美舟こぎ協会「舟こぎ」プロジェクト
奄美から唯一対象
スポーツを通じてコミュニティ(地域)や社会づくりにつなげてもらおうと、(公財)住友生命健康財団はこのほど、団体の活動資金を助成する「スミセイ・コミュニティスポーツ推進助成プログラム」の2018年度対象事業を発表した。奄美からは、奄美市の奄美舟こぎ協会(安田壮平会長)が取り組む、島の伝統文化「舟こぎ」イベントのプロジェクトが選ばれた。
同財団は、コミュニティスポーツの多様な実践を展開する市民や任意団体、NPOの支援を目的に9年前から助成プログラムを実施。18年度は全国から118件の応募があり38事業所を選定した。
今年設立10周年の節目を迎える奄美舟こぎ協会は、これまで青壮年団や行政機関、企業、NPOなどと連携した「舟こぎフェスティバル」(毎年5月開催)を中心に、名瀬市街地での夏祭りや海岸清掃などを行っている。
同プログラム選考では、地域の幅広い参画、青少年育成などとスポーツとの結びつき、観光客などを巻き込んだ盛り上がりが評価された。助成額は約102万円という。
13日、東京都内で開かれた表彰式に出席した同協会の実和則理事長は「取り組みに理解をいただき、感謝している。今後も事業継続に力を尽くしたい」と述べた。
同協会の今年度事業計画は、▽舟こぎフェスティバル(小湊港、5月12日開催)▽名中まつり(8月)▽三角浜ビーチクリーン活動(同)―などを予定。