「なくさみ闘牛」で製糖期の疲れを癒した「徳之島きびまつり」=21日、伊仙町目手久
疲れ癒し、来期増産を
なくさみ闘牛や抽選会
【徳之島】第4回「徳之島きびまつり」(徳之島3町ハーベスターイベント実行委員会主催)が21日、徳之島なくさみ館(伊仙町)であった。2018/19年期生産実績は台風被害で14万6千㌧台の大幅減産となったが、生産農家や観光客など約2千人が来場。製糖終了なくさみ闘牛やゲストライブ、抽選会などを楽しみながら疲れを癒し、来期へのばん回を誓い合った。
同イベントは、サトウキビ収穫などを担う徳之島ハーベスター集団(計102事業体)を中心とした実行委(大竹勝人委員長)が「生産農家の労をねぎらいキビ作農業に元気を。生産回復の起爆剤に」と3年前から始め、今年も入場無料(抽選券付き千円)で開放。徳之島の中高生ら「結シアター手舞(てまい)」の勇壮な演舞で開会した。
実行委の若山秀也副実行委員長は大幅減産となった今期実績などを報告し、徳之島に不可欠な作物キビを1本でも多く植えて増産を図ろうとアピール。計5組の「なくさみ(慰み)闘牛」のだいご味や、「ゆいゆいシスターズ」(沖縄)などゲストショー、そして農機具や旅行券など多彩な賞品が当たる抽選会で沸かせた。
会場には星野一昭鹿児島大学特任教授(元環境省自然環境局長)も招かれてマイクを握り、世界的に希少な多様な生物が息づく「奇跡の島」の自然保護など、世界自然遺産登録に向けた協力をアピールした。