「新鮮なお魚まつり」

お目当ての鮮魚を求める買い物客であふれた「新鮮なお魚まつり」

地元海の幸求め活況
群島水産青年協

 奄美の魚食普及を目指すイベント「第25回新鮮なお魚まつり」(奄美群島水産青年協議会、岩橋弘明会長)が21日、奄美市の名瀬漁業協同組合敷地内で開かれた。あふれんばかりに会場に詰め掛けた買い物客らは、地元の鮮魚を購入し、伊勢エビのみそ汁を食すなど、目当ての海の幸を求めにぎわった。

 好評、伊勢エビのみそ汁は今年、約250杯を準備。朝早くから長蛇の人が列を成し、敷地内は熱気を帯びた。

 会場には、水揚げしたばかりの新鮮なカンパチやエラブチ、クロマツやトビンニャなど約400㌔の魚介類を用意。貝柱やイカなどの水産加工品、香り漂う魚匠バーガーや魚肉カレーなども、購買意欲を誘った。

 冒頭、岩橋会長は「本当に安く提供している。振るって購入を」とあいさつ。販売開始が告げられると、買い物客らは待ちきれないとばかりに、各ブースに押し寄せた。

 販売ブースでは、鮮魚やエビ汁を求める買い物客で混み合い、30分ほどでほとんどの商品が完売。飲食ブースでは、地元の新鮮な魚を使った食に家族で舌鼓を打つなど、活況を呈した。

 名瀬在住の濱崎茂敏さんは伊勢エビや鮮魚を袋一杯に買い求め、「連休に孫が来るので買い込んだ。喜ぶ顔が見られれば」と笑顔。岩橋会長は「このところシケが続いたが、何とか品ぞろえも間に合った。少しでも魚食推進に貢献できれば」と、にぎわう会場を眺めて喜んだ。