闘牛場でも携帯用ゴミ袋を配布=4月28日、伊仙町なくさみ館
一見おしぼりに見えるが、瞬時にエコバッグに早変わり
【徳之島】日本航空(JAL)グループでは、奄美・徳之島の世界自然遺産登録応援の一環でこのほど、徳之島の闘牛場でもCSR(環境保護・障がい者支援)に提携した携帯用ゴミ袋(テイクアウトバッグ)を約2千個配布。観戦客たちに、自然遺産取り組みへの意識喚起と併せて「ゴミの持ち帰り、ゴミのない街(島)に」とアピールした。
同携帯用ゴミ袋(特許製品)普及運動は、一般財団法人「エコナコエ(地球環と障がい者雇用を考える会)」(本部東京都、伊藤数子理事長)が推進。2020年東京五輪・パラリンピックに向けて内閣府が進めている文化プログラム「beyond2020」認証事業の「エコ日本〝箸(ばし)〟プロジェクト」。日本人が本来持つ精神と魅力、障がい者雇用にもつなぐ「OMOIYARI―おもいやり」プロジェクトの一つ。
袋は一見〝おしぼり〟風(14㌢×5・5㌢、厚さ約0・3㌢)とコンパクト。カバンやポケットにも携帯できてかさばらない。燃やしても有害物質の出ないポリエチレン製で「地球にやさしい。ペットの散歩の後始末、赤ちゃんのオムツ入れ、濡れた水着やタオルもOK」という。
国内大手の企業が協賛(納入)。企業名を冠しキャッチフレーズを記したシール張りの軽作業は、障がい者(身体・知的・精神)の授産施設などに依頼し、就業・自立支援にも貢献。奄美大島では一般社団法人奄美雇用福祉支援協会(瀬戸内町)が協力している。
JALグループは昨年8月から「目指せ?奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島 世界自然遺産」をアピールした協賛ゴミ袋を、群島の各空港カウンターや群島観光物産協会などを通じ配布。そして4月28日に伊仙町「なくさみ館」であったゴールデンウイーク皮切りの闘牛大会(ろばた焼き帆船花20周年記念感謝祭大会)会場でも地元ファンや観光客に配布。大久保明伊仙町長もあいさつで、ゴミの持ち帰り運動などマナーの向上を呼びかけた。
JAL奄美営業所の栄正行所長は「ゴミ袋はコンパクトで携帯がしやすくて用途も広いと好評。現在、希少野生生物の交通事故防止など保護や景観保全、盗採・密猟防止などを呼び掛ける第2弾を検討中」という。