徳之島町「学士村塾」開講式に臨んだ塾生たち=18日、同町生涯学習センター
【徳之島】2019年度徳之島町学士村塾の開講式(町教育委員会主催)が18日、町生涯学習センターであった。児童生徒の学力向上へのいわば〝公設塾〟11年目の今年度は、「土曜の部」「平日夕方の部」の計10教室に計121人が受講登録。「先人の生き方に学び、勉学に励む」など塾生憲章を唱和し、意欲を喚起した。
同町はかつて、「亀津学士村」を中心に最高学府の東大など旧帝大出身者を多数輩出した教育風土「ヤンキチシキバン精神」があり全国的に注目を集めた。「学士村塾」は〝教育風土の再興〟による小中学生らの学力向上を願って開設している。
各教室(会場)は町内の各小学や自治公民館などを活用。塾長ら講師には町内の学識経験者や町職員らを起用。開催日時は、▽「土曜の部」=5月25日~来年2月22日の午前9時~正午まで3時間ずつ(夏・冬季長期休暇中除く)▽「平日夕方の部」=5月20日~来年2月21日の月曜~金曜日午後4時~6時の原則2時間ずつ(夏・冬季長期休暇中除く)を設定している。
今年度は魅力的な学士村塾の環境づくりを目指して内容を見直し、漢字や数学・算数などの各種検定、プログラミング教育を活用して子どもたちの学習の習慣づけと意欲の向上も図る。夏には児童生徒の国内外への交流派遣も計画している。
開講式には受講生や保護者など約150人が参加。福宏人教育長式辞(代読)では「全ての子どもたちには能力がある。先人の遺伝子・DNAは子どもたちに受け継がれている。しかしその遺伝子が生かされてない」との指摘も交え、奮起を促した。
高岡秀規町長の激励や金子大耕=だいすけ=君(亀津小6年)のリードによる塾生憲章の唱和。講師陣への委嘱状交付などがあった。