防災教育で「全建賞」表彰

「全建賞」で表彰式に臨んだ藤田建設課長=アルカディア市ヶ谷にて

大島支庁建設課、瀬戸内事務所建設課

 【東京】一般社団法人全日本建設技術協会は25日、アルカディア市ヶ谷「富士の間」で第66回2018年度「全建賞」授賞式を開いた。奄美大島での豪雨災害を契機とした小中学生への継続した防災教育の取り組みで、県大島支庁建設課・瀬戸内事務所建設課が全建賞を受賞した。受賞を喜び県では、防災教育を続ける考えだ。

 同協会は官公庁や機構・公社等に勤務する建設技術関係者で組織された社団法人で、会員数は約6万人。今回、両建設課が受賞した「全建賞」は、社会資本整備の推進と建設技術の発展に寄与することを目的に1953年に設けられた歴史と伝統のある賞。

 両課は奄美での豪雨災害後の2011年から毎年、小中学生を対象に防災教育を学校等と連携を図りながら、継続的に実施。これまでの活動が県庁から同協会に推薦され、栄えある受賞となった。

 この日の授賞式に大島支庁建設課の藤田正之建設課長が参加。藤田課長は表情をなごませながら、「ありがたいです」と喜び、「土砂災害の恐ろしさを子どもたちに体験してもらい、『早めの避難が大事と家庭でも話し合って』と、防災教育を行ってきた。今後も引き続き、ハード対策もさることながら、ソフト対策で補っていきたい」と継続していくことを語った。