徳之島さとうきび生産対策本部など農政3団体の総会=26日、天城町
【徳之島】徳之島さとうきび生産対策本部(本部長・森田弘光天城町長)、同デトラッシャー管理運営組合(組合長同)、同培養苗実用化推進機構(会長同)の農政3団体の2019年度総会が26日、天城町役場で相次ぎあった。増産・振興に関する18年度決算報告や19年度事業計画など全議案をそれぞれ承認した。
【徳之島さとうきび生産対策本部】糖業関連行政・団体代表らが出席し、森田本部長は「キビ作農業の振興に皆さまの知恵と力を合わせて頑張ろう」と要請。昨秋の台風24、25号で18/19年期の3町生産実績が14万6648㌧(前期比4万5347㌧減)に留まったが、19年度事業計画には各町春・夏植え出発式、甘しゃ糖関係検討会(沖縄県石垣島)、品種試験区生育・品質調査。新品種導入実証関連では「農林27号(Ni27)」の栽培マニュアル・栽培暦(こよみ)の作成計画も示した。
【徳之島さとうきびデトラッシャー管理運営組合】南西糖業㈱2工場に設置し〝第3セクター運営〟のデトラッシャー(ハーベスター収穫原料精脱葉システム)。18/19年期運転概況によると、現設備は14年が経過し今後機器の更新も予想される。ハーベスター原料の増加(伊仙工場99・1%、徳和瀬同98・2%)による土砂混入や、台風によるトタンや釘など混入ほ場の原料も増え不具合も発生した。
18年度決算の実質収支はマイナス1398万1791円と前年に続き赤字を計上。生産者使用料(トン当たり250円)が運営主財源だが、来期のキビ生産量しだいでは抜本的な見直しが必要とも。
【徳之島さとうきび培養苗実用化推進機構】18年度(6月1日~今年5月31日)のメリクローン苗生産実績は計7万200本。台風24号直撃によるハウス天窓など被害で温度が上がらず計画の約40%に激減。一芽苗は7万3220本を出荷した。19年度生産供給計画にはメリクローン苗が12万本(農林8号37・5%、同27号41・6%、同23号16・6%、同30号4・1%)。一芽苗は10万本を計画した。