ふるさと奄美への感謝の思いを伝える朝崎郁恵さん（左）と井藤理事長
朝崎郁恵さんが奄美市訪問
シマ唄で感謝の思い伝えたい
奄美への恩返しコンサートに出演するため来島した瀬戸内町出身の唄者・朝崎郁恵さんが28日、奄美市を表敬訪問、ふるさと奄美やシマ唄への感謝の思いを伝えた。恩返しコンサートは29日、同市笠利町の県奄美パークで行われる。朝崎さんは「これまでたくさんの人に支えられ歌い続けることができた。奄美の人たちにシマ唄を聞いてもらうことで恩返ししたい」と話し、来場を呼び掛けた。
朝崎さんはコンサートを主催する一般社団法人結いの島の井藤守仁理事長らと来庁。要田憲雄教育長らが応対した。
朝崎さんは「シマ唄を届けることで、ふるさと奄美の人たちに感謝の思いを伝えたい。長い歴史の中で歌い継がれてきたシマ唄を、若い人たちに歌い継ぐことが私の役目。残された時間を、奄美のために使いたい」と話した。
井藤理事長は「11月には天城町主催のコンサートも計画されており、これからも奄美群島各地でコンサートを企画したい。そのためにも明日のコンサートは多くの人に来場してほしい」と呼び掛けた。
奄美大島南部で歌われるシマ唄「ヒギャ唄」の第一人者でもある朝崎さんに、要田教育長は「奄美ではヒギャ唄があまり歌われなくなっている。ぜひ、ヒギャ唄を後世に伝えてもらいたい」と話した。
29日、奄美パークで開催される「第3回朝崎郁恵・奄美への恩返しコンサート」は午後２時開場、午後２時半開演。入場無料。オープニングには、同市立伊津部小のさざ波バンドも出演する。