西和美さん(中央)も舞台に上がり、「糸くり節」などを披露した感謝の宴
300人来場、にぎやかに
縁の唄者、知人集い感謝の宴
「西和美・感謝の宴~ありがっさまりょ唄」(同実行委員会主催)が21日、奄美市名瀬の集宴会施設で開かれた。ベテラン唄者の西和美さん(77)と縁のある唄者、若手唄者、舞踊家、歌手などが集い、にぎやかな舞台が繰り広げられた。会場には西さんのシマ唄仲間、友人、知人ら約300人が来場し、宴を楽しんだ。
若手唄者有志で実行委員会(松元良作実行委員長)を作り企画。松元委員長は方言で開会あいさつし、「まーじんま楽しい宴にしましょう」と来場者に呼び掛けた。
2部構成で進行。1部は、最初に西さんの経歴紹介タイムがあり、若い頃から現在までの写真や動画がスクリーンに映し出され、日本民謡大賞出場(2回)、米国のスミソニアン博物館主催ライブ出演、1982(昭和57)年にオープンした郷土料理店「かずみ」の歴史などが紹介された。
感謝の宴は、生元高男さん・安原ナスエさんによる祝い唄を皮切りに始まり、山元孝子琉舞道場の山元孝子さんが祝舞(かぎやで風)、中島豊定玲さんが祝舞を披露。続いて南条かつみさん、里アンナさん、昇喜代子・昇和美さん、RIKKIさんが次々と舞台を彩った。
1部の最後に西さんが舞台に上がり、前山真吾さんが三味線を弾き、「糸くり節」「よんかな」、軽快なリズムの「くんにょり」を披露した。
2部は「小料理かずみ/笠利組」などの舞台が繰り広げられた。