2人1組になり、三角巾の使用法を実践した住用赤十字奉仕団の団員ら
非常炊き出しやけが手当て
災害対応、知識・技術向上へ
日本赤十字社のボランティア「赤十字奉仕団」の研修会が26日、奄美大島で始まった。初日の同日は宇検村と奄美市住用町で実施。同社鹿児島県支部の浜田龍=とおる=事業推進課長と、岩谷幹夫救急法指導員を講師に災害時の非常炊き出し訓練と、三角巾などを用いたけがの手当ての方法を学び、災害時の対応を身に着けた。
同奉仕団は市町村ごとに組織されるもの(奄美市は名瀬・住用・笠利の3地区)。2年に一度研修会を開き、知識・技術の向上を図る。今年度は同日から28日までの3日間で瀬戸内町を除く4市町村で研修を行う。
26日夜は住用公民館で同市住用赤十字奉仕団を対象とした講習を実施。団員ら約30人が参加し、炊き出し専用のビニール袋「ハイゼックス」を使用した炊飯に挑戦。熱に強いハイゼックスに米と水を入れ、加熱するだけで炊き上がる。団員らは濱田課長から「空気を十分に抜かないと破裂する」などの注意を受け、コツを教わりながら作業工程を実践した。
また、けがの手当てでは三角巾を使った、止血方法や骨折時の固定法を実践。独特の折り方や結び方に苦戦しながらも、岩谷指導員の教えのもと練習。このほかストッキングなど身近なものを使った固定法なども学んだ。
山田千代子団長は「何度学んでも忘れてしまうので、繰り返し何度も研修することが大切。気づき、考え、行動するのモットーのもと、学ぶ意識が高められて良かった。今後の活動に生かしたい」と話した。