大島養護「しおかぜ市場」

大島養護「しおかぜ市場」

多くの人が訪れてにぎわった大島養護学校の「しおかぜ市場」

生徒手づくりの商品販売
お目当て商品購入に多数来場

 龍郷町の大島養護学校(山口敏親校長)は20日、同校体育館で高等部生徒たちが作業学習で製作したものを販売する2019年度「しおかぜ市場」を開いた。生徒たちが作業学習で育てた野菜や窯業製品、製作した木工品など、さまざまな商品を生徒自らの手で販売。多くの住民などが訪れ、生徒たちと交流しながらお目当ての商品を購入して買い物を楽しんだ。

 同市場は、高等部の総合的な学習活動の一環。地域の人に同校の教育活動などを知ってもらうほか、生徒たちも生産や製作、販売を通してあいさつや態度、体力、集中力などを育てる目的。この日の販売に向け、準備して市場開催を迎えた。

 高等部生徒43人は5班に分かれて園芸、手工芸などそれぞれの商品を陳列。会場の体育館には新鮮な野菜や焼き物、入浴剤、ごみ袋ホルダーなどさまざまな販売品が並んだ。午前10時の販売開始を前に、多くの人が会場に集まり市場のオープンを今か今かと待ちわびた。

 オープンの合図とともに、来場者は一斉にお目当ての商品を販売している班を目指してダッシュ。各班の会計には商品をたくさん購入する人の行列ができて、開始わずか30分ほどでほとんどの商品が完売するなど大盛況となった。

 木工班班長の3年・池田聖海さん(18)は、会計を担当。たくさんの人が来て木工製品が完売したことを喜び、「班のみんなで丁寧に安全を心がけて作った商品が完売してうれしい。みんなと作ることができて良かった。今回のしおかぜ市場は、最高だった」と話した。