奄美高定時制生活体験発表会

奄美高定時制生活体験発表会

支えてくれる家族への感謝を語り、最優秀賞を受賞した眞さん

2年連続、最優秀賞に眞さん
周囲への感謝など語る

奄美市名瀬の県立奄美高校定時制(堀之内尚郎校長、全校生徒26人)は、19日夜、第50回「校内生活体験発表会」を開いた。9人の弁士が立ち、定時制高校入学を機に自身が変われたことや、周囲の人への感謝の思いを発表。3年の眞正博さん(37)が2年連続で最優秀賞に選ばれた。

発表会は定時制高校で学ぶ生徒が学校生活で得られた貴重な体験を発表し、多くの人々へ共感と励ましを与えることを目標としたもの。毎年開催され、上位入賞者は県大会へ出場する予定。

10人がエントリーし、この日は9人が登壇。生徒らは子どもの頃のトラウマを乗り越え、学校生活を送っていることや、将来の夢に向かって真剣に頑張っていること、アルバイトと学校生活の両立の困難さなどのエピソードを語った。

最優秀賞に選ばれた眞さんは「妻と私」のタイトルで発表。自身の定時制高校入学を機に妻の家事負担が増えたことや、自身が柔道の全国大会で特別賞を受賞したことを話し、「こんな私を支えてくれる妻に感謝し、これからも愛し続けます」と締めくくった。

受賞について、「2年連続の最優秀賞は素直にうれしい。受賞したことで妻のことも認められたと感じる。柔道と同じように全国大会出場に向けて頑張りたい」。また発表後、鶴川聖一教頭は「全体を通し、人とのつながりの中で自分を高めていくという内容が多かった。原稿は事前に読んでいたが、生で聞かせてもらうことができてよかった」と講評した。

受賞者は次の通り(敬称略)。
▽最優秀賞=眞正博▽優秀賞=津畑勝喜、濱崎まい