躍進の明生里帰り

躍進の明生里帰り

瀬戸内町役場に到着した明生を熱烈に歓迎する職員・住民ら

子どもたちの求めに応じ、サインを書く明生

「今までにない対応力発揮」
鎌田瀬戸内町長を訪問 職員・住民ら熱烈歓迎

 8~22日に両国国技館で行われた大相撲秋場所で自身2回目の二桁勝利を挙げた、瀬戸内町出身の明生(前頭十枚目・立浪部屋)が25日、瀬戸内町役場を里帰り訪問し、鎌田愛人町長を表敬した。優勝争いにも一枚噛む躍進を見せた明生は「先場所(名古屋場所)の上位戦が良い経験となり、今までにない対応力が発揮できた」と今回の二桁勝利の要因を語った。

 明生関は秋場所で2日目の炎鵬戦で黒星をつけた後、9日目まで1敗を守り切り、優勝争いに食い込んだ。しかし12日目の隠岐の海戦での黒星を皮切りに3連敗。4つの黒星を重ねたが千秋楽では朝乃山を寄り切りで破り、自身の最高成績に並ぶ10勝目をつかんだ。

 この日、明生の到着に合わせ、役場入り口には“祝・明生関 九月場所二桁勝利おめでとう”の横断幕が掲げられた。町職員や住民らが熱烈な歓迎で出迎え、花束を贈呈。その場に居合わせた全員で記念撮影をした後、鎌田町長らと応接室で対談した。

 小学校時代の明生の教えの親でもある鎌田町長は、明生自身が十両昇進の際に口にした「焦らず、腐らず、あきらめず」の言葉を借り、「焦ることなく、少しずつ着実に上に上がってほしい」と激励。「瀬戸内町のみならず県の誇りとしてうれしい。大相撲界を引っ張っていく存在」と期待を込めた。「今後、激励会を開きたい」とも話した。

 町長との対談後、応接室を出た明生は写真撮影や握手を求める人が殺到。またたまたま居合わせた下校中の子どもたちの希望に応じ、笑顔で子どもたちの帽子にサインする姿も見せた。