ダイサギソウが山地で開花

可憐な白い花がシラサギを思わせるダイサギソウ(27日、西康範さんが撮影)

絶滅危惧種のラン
「盗掘しないで」

白い花がシラサギの飛ぶ姿に見立てて名前の付いた「ダイサギソウ」が、奄美大島の山中で開花している。盗掘被害も多く、撮影した奄美市名瀬の西康範さんは「決して盗掘などされないよう願いたい」と話した。

『奄美の絶滅危惧植物』(山下弘さん著)によると、ダイサギソウはラン科で奄美大島、徳之島のほか千葉県以西~九州に分布。山地の日当たりのよい林縁に生える地生ランで、茎は花序を含めて長さ約30~60㌢。葉は長楕円状披針形で7~10㌢、4~7葉を互生する。花は長さ2~2・5㌢となっている。

環境省のレッドデータブックで絶滅危惧ⅠB類にリストアップ。主な要因は道路工事や草地開発、園芸採取となっている。