秋を告げる使者サシバ飛来

「ピックィー」と鳴き秋の到来も告げている「サシバ」=11日午前11時すぎ、伊仙町喜念

徳之島 10日以降に確認

 ○…大型で非常に強い台風19号の本土上陸、首都圏直撃など被害の行方が案じられる。紙一重で最悪の北上コースを回避できた奄美群島の徳之島では、本格的な秋を告げる渡り鳥「サシバ」の飛来が10日以降確認された。見晴らしの良い樹上や電柱などで翼を休め、優雅に大空を舞って「ピックィー」と独特の甲高い鳴き声をこだまさせている。

 ○…サシバはタカの仲間で全長は50㌢前後で、九州から本州にかけた林で繁殖する。希少猛禽=きん=類の1つで、環境省レッドデータリストで絶滅危惧=ぐ=Ⅱ類(VU)に指定されている。

 ○…行動としては、南西諸島で翼を休めた後に東南アジア方面に南下するが、一部は冬鳥として越冬するとも。農地などの上空から地上のカエルやヘビなどを見つけて急降下し捕食する。本格的な秋へと群島の〝季節の移ろいを告げる使者〟としてもおなじみだ。

 ○…一方、記録的な勢力を維持したまま本土上陸・首都圏など直撃が避けられそうにない台風19号。牙をむく大自然の猛威。とりわけ台風対応の経験に乏しい〝対岸〟にあって減災を祈りたい。