シマ唄や三線披露してふれあい

児童生徒が招待した高齢者に練習したシマ唄でもてなし


高齢者にレイをかけて握手してふれあい

高齢者招きもてなす
瀬戸内町・篠川小中

 瀬戸内町の篠川小中学校(中原誠校長、児童15人、生徒3人)は12日、同町の篠川地区振興センターで高齢者表敬交流会を行った。校区内の高齢者を招待し、児童生徒らが三線(サンシン)を演奏しシマ唄を歌いもてなした。高齢者も合唱を披露し、児童らとともに八月踊りを踊るなど交流が深められた。

 交流会は同校で30年以上続く地域の高齢者を慰問する行事で、戸別訪問するスタイルから現在は地区振興センターで行う形に移行している。地域の高齢者とふれあうことで、感謝・畏敬の念を深め児童生徒らにいたわりの心を育む目的で実施している。

 この日の交流会に向け夏休み期間から全員でシマ唄の練習に取り組み、中学生が折り紙でメダルを作り小学生がメッセージを書き添えてレイ(首飾り)にして準備などを進めてきたという。

 児童生徒らは高齢者の前で、元気よく名前を言って将来の目標や趣味なども付け加え自己紹介。小学生らは中学生3人のサンシン演奏や歌声に合わせ、「糸繰り節」、「いてゅ」、「ちゅっきゃり朝花節」の3曲を合唱した。

 シマ唄を披露した後、児童生徒がレイを高齢者の首にかけて握手をして交流。高齢者からはお礼としてコーラスグループが、篠川在住の歌手・金井直利さん作詞・作曲の「ふるさと篠川の風」を歌い上げた。

 その後、八月踊りを輪になって踊り、六調で盛り上がり交流会はフィナーレ。進行を務めた中学3年・生徒会会長の重信瑚杜子=ことこ=さん(15)は、「自分が参加できる最後の交流会。練習の成果を披露できて良かった。高齢者のみなさんと交流でき、うれしかった」と振り返った。

 計省三さん(80)は、「児童生徒が一生懸命練習して、発表したのがうれしかった。八月踊りの唄も覚えていて感心した」と話した。