「泉二新熊展」が開幕

開幕した「泉二新熊展~慈愛の法学者~」展示会場を見学する竹田町長(左)ら

ゆかりの品を3カ月展示
刑法学者、大審院長など功績に焦点 龍郷町りゅうがく館

 龍郷町文化財展示室特別企画「泉二新熊展~慈愛の法学者~」(町教育委員会主催)が20日、町生涯学習センターりゅうがく館2階文化財展示室で開幕した。主催者は「名誉町民であり、現在の刑法の基礎をつくったとされる泉二新熊に焦点を当て、ゆかりの品、関係資料を展示する」とPR、来場を呼び掛けている。写真も多数展示している。来年2月20日までの3カ月間展示する(年末年始の休館あり)。時間は午前9時~午後5時(入場は午後4時半まで)。入場無料。

 開幕に合わせて午前10時に竹田泰典町長など町幹部らが会場に集まり、町教委職員から展示物に関する説明を受けた。

 展示ケース内に展示されているゆかりの品や関係資料、写真は▽勲一等瑞宝章▽勅任文官大礼服(明治時代から太平洋戦争の終戦まで使用された、いわゆる「大日本帝国の服制」における最上級の正装。天皇即位式や叙勲の時などに着用)▽山高帽(茶色、黒色)▽大型かばん▽肖像画▽菊尾夫人との写真▽「奄龍」の雅号が記された書が数点▽置時計▽天眼鏡▽メガネ▽回転椅子▽日本刑法論(上・下)―など。その他展示物あり。

 関係人物相関図なども展示。パンフレットを作成中。

 泉二新熊氏(1876年~1947年)は、龍郷町中勝出身。検事総長、大審院長(現在の最高裁判所長官)、枢密院顧問官(天皇の相談役)などを歴任。名誉町民表彰の功績紹介等の中には「多年にわたり法曹界の要職にあり、激務のかたわら在京大島郡青年会(のちの東京奄美会)を創立し、東京奄美会会長、奄美奨学会理事長を務めるなど郷土出身者の育成にも尽くされた」と記されている。

 竹田町長は「(偉大な出身者の足跡について)町民、子どもたちの認識が深まり、町の活力につながっていくことを大いに期待したい」と述べ、碇山和宏教育長は「功績を特に子どもたちに知ってほしい。新たな龍郷町を創り上げる視座を得るきっかけになれば幸い」と期待した。

 開幕日に一番で見学した西田正和さん(72)=手広=は「龍郷の誇りの人。自分に厳しく、人には優しい人柄に共感している」などと話した。